2025/09/12
発達障害とは?大人と子どもで違う特徴
■ はじめに
「人と同じようにできないのは、自分の努力が足りないから?」
「どうして周りの子は自然にできることが、自分には難しいんだろう?」
そんなふうに悩んでしまったことはありませんか?
発達障害は“努力不足”ではなく、その人の「脳の特性」によるものです。
子どもの頃と大人になってからでは、表れ方が少しずつ違います。
今日は、発達障害の特徴を 子どもと大人での違い に分けて、わかりやすく整理してみますね。
しかし、発達障害でなくても同じような症状が出る場合がありますので、決めつけないでくださいね。
■ 発達障害のサイン(子どもと大人で違う表れ方)
👦 子どもに出やすいサイン
授業中に注意がそれやすい(先生の声より窓の外の鳥に夢中になってしまう)
気持ちの切り替えが苦手(怒ったり泣いたりすると長引きやすい)
友だちとのやり取りがうまくいかない(相手の気持ちに気づきにくい)
得意・不得意の差が大きい(計算は得意なのに、字を書くのはすごく苦手など)
👩 大人に出やすいサイン
仕事や生活の整理が苦手(締め切りを忘れたり、物をなくしたりしやすい)
人との会話で誤解されやすい(冗談を真に受けてしまう、空気が読みにくい)
好きなことに没頭しすぎて時間を忘れる(逆に興味がないことは手がつかない)
「自分はダメだ」と思いやすく、落ち込んだり不安になりやすい
■ 気づいたときにできるやさしい工夫
👶 子どもの場合
予定をイラストやシールで見える化する
→ 言葉だけよりも視覚でわかると安心しやすく、「次に何をすればいいか」が理解しやすくなります。
タイマーで「あと5分だよ」と区切りをつける
→ 終わりが見えると「突然やめなきゃいけない」不安が減り、気持ちの切り替えがしやすくなります。
できたことをすぐに褒めてあげる
→ 「できた!」という経験がその場で積み重なり、自信や意欲につながります。
👩🦱 大人の場合
やることを「3つだけ」にしぼって書き出す
→ たくさん抱えると混乱しやすいですが、数をしぼることで「これならできる」と気持ちが軽くなります。
付箋やスマホアプリでタスクを“見える化”する
→ 頭の中だけで覚えておく必要がなくなり、「忘れてしまう不安」から解放されます。
苦手なことは信頼できる人に助けてもらう
→ 「全部自分でやらなきゃ」と思わなくてよくなり、安心して得意なことに力を注げます。
得意な分野を仕事や趣味で思い切り生かす
→ 好きなことを伸ばすと自己肯定感が育ち、「自分には力がある」と実感できます。
■ 実践のコツ
🌸 子どもには「今日できたことを1つ日記に書く」
→ 小さな成功を思い出せると「できる自分」に気づきやすくなります。
🌸 大人は「やることを書いて終わったら線で消す」
→ 視覚的に達成感を感じられ、自分を責めにくくなります。
🌸 周りの人は「できないこと」より「できていること」を一緒に見つける
→ 「理解してくれる人がいる」と思えることで心が安心します。
■ よくあるQ&A
Q1. 発達障害って“治る”ものなんですか?
A. 発達障害は病気ではなく“特性”です。治すのではなく、工夫や環境でずっと生活しやすくなります。
Q2. 子どもの頃に気づかれず、大人になってからわかることもあるんですか?
A. はい。子どもの頃は「ちょっと不器用な子」と見られていた人が、大人になって困りごとが増えて気づくケースはよくあります。
Q3. 発達障害があると、勉強や仕事でうまくいかないのでしょうか?
A. そんなことはありません。得意才能分野を活かせば、研究や芸術などで大きな力を発揮できます。
Q4. 家族や周囲はどんなサポートをすればいいですか?
A. 「できないところ」を指摘するより、「どうすればやりやすいかな?」と一緒に工夫を考えてあげると安心できます。
Q5. 自分や家族がそうかもしれないと思ったら、どうすればいいですか?
A. まずは一人で抱え込まないこと。信頼できる人や専門家に相談するだけでも心がぐっと軽くなりますよ。
■ 最後に
発達障害は「欠けている」ことではなく、「やり方が違う」という特性です。
子どもも大人も、自分に合った工夫や環境があれば、安心して才能を発揮できます。
そしてもし「もしかして…」と感じている方がいたら、どうか一人で抱え込まなくて大丈夫です。
Amazing Grace では、安心してお話しいただける場をご用意しています。
小さな一歩からでかまいません。どうぞお気軽にご相談くださいね。話すだけでも、効果的です。