感情のラベリングで、ストレスが減る理由とは? ~今日からできる実践法~

  • HOME
  • ブログ
  • 感情のラベリングで、ストレスが減る理由とは? ~今日からできる実践法~

感情のラベリングで、ストレスが減る理由とは?       ~今日からできる実践法~

*はじめに

「なんとなくモヤモヤする」
「イライラしているけれど、何に対してなのか分からない」

こんな気持ちになるときって、誰にでもありますよね。
心が霧に包まれたみたいで落ち着かない…。

そんな時にそっと力になってくれるのが**「感情のラベリング」**です。
難しいことではなくて、いまの自分の気持ちに“名前”をつけるだけ。

道具も特別な時間もいりません。
でも、びっくりするくらい心が落ち着いてくる方法なんです。

1. 感情のラベリングってなに?

たとえば「モヤモヤ」を「不安」と言葉にしてみる。
「ざわざわする」を「少し寂しい」って言い換えてみる。

ただそれだけで、頭の中でぐるぐるしていた感情が
目に見える形になって、少しずつ整理されていきます。

名前をつけることで脳は「これは○○という気持ちなんだ」と認識して、
不安を強める脳の部分が静かになり、冷静さを保つ部分が元気になると言われています。

2. どうしてストレスが減るの?

気持ちの正体が分かるから
曖昧だった感情に言葉がつくと「そうか、これは不安なんだ」と理解できます。
それだけで体の緊張がゆるみます。

頭の中を片づけられるから
見えなかった不安を“見える化”することで、心が整理されます。

自分を責めにくくなるから
「ただ疲れていた」「人混みが苦手だった」など原因がわかると、
自分の弱さではなく、自然な反応だと納得できるのです。

3. 今日からできる簡単ステップ
ステップ 方法
1気持ちが揺れた瞬間、「いま何を感じてる?」と自分に聞いてみる
2言葉が出てこなければ「悲しい系」「怒り系」など大まかでもOK
3ノートやスマホに一言メモする
4その感情がどれくらい強いか1〜10で数字をつけてみる
5落ち着いたら「なぜそう感じたか」を一行書いてみる

正確さよりも、気づこうとすること自体が大切です。
言葉を探すだけでも脳は整理を始めますよ。

*よくある質問(Q&A)

Q1. 言葉が全然出てこないときは?
A. 「胸が重い」「なんとなく不安」など感覚的な表現でもOK。
 感情の名前リストをスマホに保存しておくと安心です。

Q2. 感情を認めると、かえって落ち込まない?
A. 実は逆なんです。押し込めた感情は体の緊張として残ります。
 言葉にして受け止めるほうが回復が早く、心が軽くなります。

Q3. ネガティブな気持ちばかり出てきます
A. それは自然なこと。
 「小さなうれしさ」「ありがたいこと」など、ポジティブな感情も
 あわせて書くことでバランスがとれます。

Q4. 誰かに話さないと意味がない?
A. 自分の中で言葉にするだけで十分効果があります。
 信頼できる人に話すと、さらに安心感が広がりますよ。

Q5. いつやるのがいい?
A. 気持ちが動いた直後が理想です。
 夜寝る前に「今日の感情」を振り返る“おやすみラベリング”もおすすめ。

*最後に

感情に名前をつけることは、心をやさしく整える小さな習慣です。

不安や怒りを無理に消そうとせず、
「いま、こんな気持ちなんだ」と自分にそっと語りかけてあげてください。

その一歩が、ストレスに振り回されない
しなやかな心を育てる大きな力になります。

もし「一人ではうまくいかないな…」と感じたら、
どうぞ Amazing Grace に声をかけてください。
一緒に、あなたの心の声を整理するお手伝いをします。

まずは今日、あなたの感情に小さな名前をつけてみましょう。
その瞬間から、心がふっと軽くなるのを感じられるはずです。