忙しさの中でも“自分を大切にする時間”を守るには? 「やらなきゃ」で埋め尽くされる日々から、心の居場所を取り戻すために

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忙しさの中でも“自分を大切にする時間”を守るには?

—— 「やらなきゃ」で埋め尽くされる日々から、心の居場所を取り戻すために ——

1.気づけば「自分の時間」がどこかへ消えてしまう理由

「自分の時間がほしいのに、作れない」
「気づいたら1日が終わっていた」
「いつも誰かのために動いている気がする」
こうした声をよく耳にします。

忙しさの中で自分の時間がなくなるのは、怠けているからでも、時間の使い方が下手だからでもありません。
そこには心理的な理由が隠れています。

理由①:生きるために「周りを優先するクセ」ができたから

幼い頃から「周りに合わせたほうが安全」「迷惑をかけないほうがいい」という環境で育つと、
“自分より他者を優先することが当たり前”になります。
優しさの証ですが、その大きさゆえに自分の時間が後回しになりがちです。

理由②:「頑張らないといけない」という思い込み

役割が多いほど「もっとやらなきゃ」「休むと不安」という気持ちが強まります。
脳は「やらなきゃ」と思うほど緊張モードになり、心の余裕が奪われます。

理由③:奪われているのは“時間”ではなく“心の余白”

心が緊張していると、時間があっても休めません。
自分の時間とは“心が素にもどる瞬間”のこと。
余白がなければ、どれだけ時間があっても心は休めません。

2.“自分を大切にする時間”とは何か?

特別なことをする時間だけが「自分の時間」ではありません。

・自分の気持ちを感じる時間
・自分のペースで呼吸できる時間
・何も生産しなくていい時間
・義務を忘れていられる時間
・安心してぼーっとできる時間

これらが、本質的な「自分を大切にする時間」です。
数分でも心は確実に癒えていきます。

3.“自分を大切にする時間”を守る3つの方法

① 「自分のための予定」をスケジュールに入れる

仕事や家族の予定は優先するのに、自分のための時間は「空いたら入れよう」と後回しになりやすいもの。
しかし脳は、予定に入れたものを「守るべき」と判断します。これを心理学では実行意図と呼びます。

「散歩15分」「夜に好きな音楽を聴く」など、小さな予定で十分です。

② “何もしない数分”を意図的につくる

止まると落ち着かないのは、交感神経が働き続けているためです。
だからこそ、“何もしない数分”を習慣にすることで脳が「止まっても大丈夫」と学習しはじめます。

エレベーター待ち、お湯が沸くまでの時間、家に着いた直後の深呼吸など、隙間でOKです。

③ 「自分を後回しにするクセ」に気づく

人の頼みを優先する、嫌と言えない、休むと罪悪感が出る——。
これらは生きるために身につけた生存戦略です。

責める必要はありません。
気づくことで、少しずつ「自分を優先してもいい」という感覚が育ち、自分の時間を取り戻せるようになります。

4.“自分の時間”が戻ってくると何が変わるのか?

① 感情が安定しやすくなる

心の余白が生まれることで、イライラや不安が減り、感情の波が穏やかになります。

② 人にやさしくできるようになる

自分を大切にできる人ほど余裕が生まれ、自然に他者へも優しくできます。

③ 自分の気持ちに正直に生きられる

余白があると「本当はどうしたい?」という問いに答えられるようになり、自分軸が整っていきます。

④ 小さな幸福に気づけるようになる

空の色、香り、人の温かさなど、日常の喜びに気づく力が戻ります。

🌸 Q&A(よくある悩みにやさしく答えるコーナー)

Q1. 自分の時間をつくると罪悪感が出ます。

罪悪感は「休むことは悪い」という無意識の学習から生まれます。
何度も“休んで大丈夫”という経験を積むことで薄れていきます。

Q2. 本当に時間がありません。

時間がないのではなく、心の余白が奪われている状態です。
深呼吸の数秒でも「自分の時間」になります。

Q3. 人に合わせすぎてしまいます。改善できますか?

はい、改善できます。
「なぜ合わせてしまうのか」の理由に気づくと、自分を守る境界線が作られていきます。

Q4. 自分を優先するとわがままになりませんか?

自分を大切にすることと、他者を傷つけることは全く別です。
自分を大切にできる人ほど、他者にも優しくできます。

Q5. どれだけ休んでも疲れが取れません。

生活の疲れではなく、心の深い疲れが蓄積している可能性があります。
その場合は、対話によるケアが必要です。

6.生活の工夫だけでは癒えない「深い疲れ」もある

幼少期からの我慢、長年抱えた緊張、自分を責める心、誰にも言えない苦しみなど——。
こうした疲れは生活の工夫ではなく「心の対話」の中で癒えていくものです。

ひとりで向き合うにはあまりにも負荷が大きいため、寄り添ってくれる存在が必要になります。

7.最後に —— カウンセリングは“自分を大切にする時間”の最初の一歩

カウンセリングは、自分のための時間を持つことに慣れていない人にとって、最もやさしい入口です。
頑張り続けていた自分、後回しにしてきた気持ち、本当は望んでいたこと——。
そこにそっと光を当てていく時間になります。

心のスペースが戻ると、人生の流れが静かに変わりはじめます。
もし今、「忙しさの中で自分が見えなくなってきた」と感じているなら、どうか一人で抱え込まないでください。

Amazing Graceは、あなたのペースで、あなたの心が柔らかくなる場所を一緒につくっていきます。